カエデ自動機械

ちょっとしたものづくりや電子工作のメモなど。技術開発とは今は呼べないかな。

自律ローバーを作る(4)-車体の組み立て

前回の記事に従って車体を組み立てていきます。
部品リストと組みあがった写真だけの記事になっちゃいそうですが、まとめないのも気持ち悪いので・・・

部品リスト

部品リストは以下の通りです。
といっても半分くらいはノーブランド品だったり3Dプリンタの手作り品だったりしますが・・・

  • その他
    • 六角穴付ボルト多数(基本はM4で統一、モータ取付だけM3、キャスタ取付だけM6)
    • 上記に適合する平ワッシャ、ボルト
    • ヒートインサートナット(と言うのかな)はモノタロウ系の通販から(M4×5、M6×5)


同じようなものを作りたくなった場合でも、各位の手持ちの部品を転用したい場合があると思うので、その場合は3Dプリンタで作る部品の寸法を変えることで対応することになろうかと思います。


組み立て

3Dプリンタで周りは安定して造形できるようになるまでてこずる部分もあるかもしれませんが、それを除けば基本的には組み立ては簡単です。
気を付けるべきは、プラスチック部品をボルトで締め込み過ぎると割れてしまうので、大きめの平ワッシャを使う事、締め込み過ぎないこと、あたりでしょうか。

というわけで組みあがりました。

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全体像


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側面から。車輪がデカい。言うまでも無いかもしれないが左が車体前方。


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真上から。ほぼルンバと同じサイズ。車体中央から後方にかけてのスリットが沢山入ったプレートはバッテリマウント。


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後方から。バッテリはここからマウントに入れることになると思う。


所要費用

ここまでの材料費は以下の通りでした。
(概算です。計上していない部品があったり、税抜き税込みがごっちゃになっていたりします。)

項目 単価 数量 金額
アルミフレーム L210 388 4 1552
コーナーブラケット 325 4 1300
アルミフレーム用ナットセット 669 1 669
モータ(セールだった) 1100 2 2200
ホイール 1876 2 3752
キャスター 404 2 808
ボルト・ナット類 1699 1 1699
ヒートインサートナット 439 4 1756
フィラメント(300g分) 3477 1 3477
消費税 1721
合計 18934

スペックにしては安くできたとは思うのですが、趣味にどの程度お金をかけるかは人それぞれですので、高いか安いかは一概には言えないかも知れません。
実際に走らせるためには最低限、モータを駆動するためのドライバ、マイコンボード、リモコン等が必要になります。

設計を工夫したり、多少耐久性に目をつぶってボルトやナットの数を減らしたり、部品を簡略化したり、安くできる部分はまだまだたくさんあると思います。
モータ(特に定価だと$27×2)、ホイールあたりが割と高いですが、スペックを落とせば安い物もたくさんあるでしょうし。フィラメントの所要量も減らせると思います。

私は自律走行をさせたいと思っているので、それなりのセンサとパソコンを搭載する必要があるので、総額10万円はこえてしまうかなあ・・・というかんじです。
幸か不幸か趣味がこれしかないので、きちんと節約すれば払えない金額ではないのですが、そうは言っても安くはないですね。


まとめ

それなりの価格で自律走行を試す用途の台車が完成しました。
さっさとPCを搭載して自律走行を試してみたいです。
例によって遠隔操縦が楽しくてそれだけで数か月経過してしまいそうですが・・・

ちゃんと作りこめばかなり色々な用途に使える上、屋内でも動かせるくらい小型に収まりまっている良い台車だと思います(自画自賛
近い内に部品リストや組立マニュアルを整備してオープンソースプラットフォームにしたいと思っています。