突然ですが、人生の目標を
怪しげな研究を自由にやっている研究者を集めた研究機関を設立すること
に設定することにしました。
短期目標はもっと普通の(?)ものがたくさんありますが、この目標はまあ、最悪死ぬくらいまでに達成すれば良いくらいの考えで心に留めていきます。
自分で言うのもなんですが結構な仕事人間なので、この目標を達成するのに割けるリソースは多くはありませんが、まあ頑張ってやっていこうと思います。
元々のきっかけ
このブログとかを始めたきっかけでもあるのですが、この野望を抱くに至ったきっかけは、
勤めている会社が完全に狂ってしまった
ということが挙げられます。
狂ってしまったというのはもちろん比喩でして、実際は、相応の考えがあって様々な動きがあったことなのですが・・・ 簡単に言えば、三行くらいで表現できる最上位の組織戦略を実現に移す方策を決めるのがどうも上手く行かなかったんですね。
それが末端に居る私にとっては、狂ってしまったように見えてしまったのです。組織だけじゃなく見る側の問題もあると思うので、私の精神状態も影響していたと思います。
最近流行っている転職も少しは考えたのですが、その最上位の戦略には賛同できたこと、そもそも会社の設立趣旨には賛同できていることもあり、あまり気が乗りませんでした。
そこで(何故と言われても困るが)、ロボット作りをもう少し力を入れてやってみて、周りの似たような趣味を持つ人と話したら面白いだろうか、と思った次第でした。
これは結構上手く行って、精神状態が回復したので、会社の状態は全く変わっては居ませんが、それをやり過ごそうと思える心持ちと、心身にダメージを負わずにやり過ごせる自信を回復しました。
ただ、別の生き方があるとすれば何がやりたいのかを考えたり、今まであまり関わりの無かった人の考えに触れるきっかけになったのは良かったと思います。
今は何を考えているか
転職活動について考えたのは合計しても70秒間くらいなんですが、その中で思ったのは
- 今の会社以上にその設立趣旨に賛同できる会社は中々無さそう
- 今の会社以上に待遇が良い会社も(自分のスキルや背負えるリスク的に)中々無さそう
の2点でした。
従って、逆にちょっとやそっとで転職やら何やらをするのは(自分にとっては)愚策であること、やるなら採算度外視でやれる環境を整えるべきこと、やる内容は荒唐無稽であっても今の会社の設立趣旨に勝るくらい自分にメリットがあること、 あたりが条件になるなあと思った次第でした。
最後の要件が結局いわゆる「やりたいこと」なわけですが、そんなに決まっていないですが、
ロボット作り界隈の人々をTwitterでフォローさせてもらったりして眺めていると、趣味でやってるから当然かも知れませんが、皆エネルギッシュで楽しそうなんですよね。
こういった開発活動を、何のしがらみも、生活への不安も無く、そのまま増幅するような取り組みは、面白そうだと思いました。
それからちょっと別件でSRI Internationalという米国の研究機関の存在を知ったんですね。スタンフォード大発の研究機関ですが、今は独立して、主に米国政府からの受託研究や、知財ビジネス、スピンアウト企業の設立等をしている機関で、これも面白そうと思いました。
そうなると、表現は汚いですが、(今の国内情勢のモノサシで言えば)活動場所が限られている博士研究員なんかを大量に囲ってマッドサイエンス・エンジニアリングを実現している研究機関を作るくらいしか思いつかないんですよね。
それで、冒頭に書いたような野望を抱くに至りました。
全員、実験失敗して試験管から煙り出して頭がアフロになっているような、そんな研究所です。
道筋
でかい研究機関が目標という点を除けば、起業をするという行為に近い気がするんですが、こういうのって大抵創業者が特殊なスキルやアイディアを持っていてそれをタネにする気がするんですよね。で、その創業者はアメリカ帰りのエリートだったりして。
そういう意味では、毎日モタモタとパワーポイントを作っている人間には少々荷が重い気がします。
アメリカなんてグーグルストリードビューでしか行ったことありません。
生活を賭けて、ビジネスにしようとすると上記のようなそもそも論が勃発しますので、ポケットマネーで採算度外視でやる場合に必要な費用でも計算してみようと思います。
従業員は、いきなりトップエンジニアを雇うのも難しいですから、たとえばポスドクに腰掛けで居てもらうとか、そういうプランでなんとか・・・
- 研究員に支払う費用(人件費、活動費、社会保障費 他) 20M * 2名 = 40M/年
- 活動場所 500k * 12ヶ月 = 6M/年
- 設備費 50M/年
10年間活動してポケットマネーが尽きたらおしまい、というプランでも10億円必要な計算ですね。
宝くじでも買おうと思います。
もちろん真面目に考えれば、中小企業としてまともなプロセスを経て起業して、相応の資金調達を行うことはできますが、荒唐無稽な野望のために検討を深めても仕方ないので、今日のところはこれくらいにしておこうと思います。
どちらかというと、研究員や技術者にアクセスできる環境に身を置くことは、この野望関係なしにメリットが大きそうですが。